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■中島朱実性格分析
さて、原作を知った方はそれぞれに主観的に中島朱実について思い入れはあると思うのですが、彼らの世界の中での中島朱実の位置と言うのはどうなのでしょう?
原作の他キャラの証言から中島朱実像について調べてみました。
あなたの中島朱実観と比べてみよう。1.他キャラによる証言
2.結論
・・・有効と思われる発言などを抜粋してみました。
高井健一(クラスメート)
- (朱実の女性の好みに対して)選り好みが激しすぎる(女神転生P16)
- 「俺が秀才なら、中島は天才の典型みたいなものだ」(女神転生P17)
中島ゆかり(母親)
- あまり強制すれば逆効果なのは目に見えている。
小さい頃から、気弱なくせに妙に頑固なところのある子だった。(女神転生P24)- 朱実の自分を見つめる目には、今まで見せたことのない暖かい光が宿っていた。甘えるような、それでいて反対に彼女を包みこんでくれるような優しい目であった。(魔都の戦士P39)
飯田教諭
- 「バカな真似はよせ、おい。君が望むなら近藤を停学処分にすることくらいできる。(以下略)」(女神転生P29)
- 「秀才ほど狂いやすいか。(以下略)」(女神転生P30)
白鷺弓子(初期:クラスメート)
- 横顔と名前が女の子っぽかったので印象に残っていた。(女神転生P42)
イザナミ(神)
- (中略)中島、いえ、あなたの大切なイザナギを連れて私のもとへ来るのです。(女神転生P110)
- 「おおかた、中島の知恵を他の悪魔にとられるのが怖いのであろう」(女神転生P157)
- 「(中略)あなたを味方につけようと狙っている悪魔も決して一人や二人ではありますまい・・・」(女神転生P169)
- 中島が生きていれば、天上界に去ったイザナギの魂も、いつかは姿を現してくれるものと信じていました。でもそれも・・・・・・。(転生の終焉P171)
ロキ(悪魔)
- 他の悪魔への技術の伝播を防ぎ、アッシャー界における自分の優位を確立するためには、中島の口を封じる必要がある。(女神転生P136)
イスマ・フィード(黒魔術師)
- 「信じ難いことではあるが、東洋の一少年がコンピュータによる悪魔召喚に成功したことは疑いがなさそうだ」(魔都の戦士P16)
岩間刑事(十聖高校生徒失踪事件担当刑事)
- 「ええ、ごく普通の高校生に、それ以上の資料は準備できません。(以下略)」(魔都の戦士P35)
- (前略)中島朱実というのは、確かに目立つ生徒ではあったようだが、暴力的な性向はうかがえない。教師達にも評判のよい生徒だったはずだ。(魔都の戦士P35)
チャールズ・フィード(白魔術師)
- 心の一部が、目覚めることを拒否しているようだ。自分が呼びだした悪魔に、級友達が殺されたという事実を、認めたくないのだろう・・・・・・。(魔都の戦士P47)
- 「(前略)中島君は、本来愛にモティベートされて行動するタイプの人間だった。しかし悲しいかな彼の行動の源泉には、憎しみによって悪魔をこの世に呼び出したという事実があった。(以下略)」(氷界の女王P40)
太田 優(次期首相)
- 「私のような立場の者が、一高校生にかまってられると思うかね、君!」(魔都の戦士P149)
ルシファー(魔王)
- 「私は現世に神として降臨せねばならない。愚かな中島とやらが、ちょうどその下準備をさせるに手頃な小悪魔どもを、現世に送り込んでおいてくれたのだからな。(以下略)」(転生の終焉P15)
看護婦達(国際サマルカンド病院看護婦)
- 「四〇四ってあのカッコいい男の子がいる病室でしょ?」(転生の終焉P108)
- 「へえ、ショックだわ。私あの子のファンなのに。でもそういや彼、最近異常にやつれたわねー」(転生の終焉P108)
玉置検事
- 「意外に強情な人だね、君も。これじゃ担当刑事が音をあげるのも無理はないよ」(転生の終焉P126)
- 「(前略)ようやく無事を確認した息子は、あろうことか悪魔の下僕で殺人鬼に成りはてていた。さぞかしショックだろうね」(転生の終焉P129)
高井(高井健一の母)
- 「(前略)一クラス全員が行方不明になったっていうのに、あの子一人が無事に帰ってきて、しかもちょうど大破壊と前後してどこかへ消えてしまったんですからね・・・・・・。
死刑なんでしょ、当然。たとえ裁判が許したって私達が許さない!」(転生の終焉P129)北明日香
- 「だけど、一人であれだけ世の中ぶっ壊すなんて、カッコいいじゃない。彼に憧れてるやつは結構いるよ」(捕われの女神P44)
喫茶店女主人
- 「あんたたちはわかってないのよ・・・・・・彼が召喚した悪魔のせいで二千万の人が死んだのよ」(捕われの女神P44)
ストク(怨霊)
- 「貴様ごとき青二才に、何がわかる。溢れるほどの愛に包まれながら、未熟さゆえに人を怨み自滅しおったくせに・・・・・・」
その他
- 中島に好意を寄せる女生徒は多いが、いまだに彼の心を射止めた者はいない。(女神転生P16)
- CAIルームでディスプレイを見つめキーボードに指を走らせる中島の表情には狂気じみたところさえある。
- 降魔実験の成功は、(中略)封じ込められていた本来の魔性が甦り、かりそめの中島を侵蝕しつくしたのだろうか。(女神転生P44)
- 中島の心に、女体を自由に蹂躙する加虐的な喜びが潜んでいたことは否めない。(女神転生P62)
- 家庭を顧みることの少ない母親に対する反感は、彼の自我を支えるほどに強いものであったのかもしれない。(魔都の戦士P31)
家族〜級友の眼
なにより母親の見解が興味深いですね。朱実くんは元来気弱なくせに妙に頑固な性格でした。
学校生活としては、黙っていても女子の目を引いてしまうくせに、色恋沙汰には一切興味無し。
数学に超優秀な成績を残す朱実くんに対し、飯田教諭はかなりひいき目で彼を見ていたようです。
もとよりコンピューターのことに対しては筋金入りの天才肌(いってしまえばヲタク)で、狂気さえのぞかせる程でした。
神魔の眼
ロキの召喚成功により、剥き出しになった本性は悪魔的でした。(誰だってあれだけの力を得れば傲慢にもなるでしょうが)そしてどうやらサドっ気があるようです。
ロキにとっての朱実くんの存在は、アッシャー界への扉の鍵であり、スペア(小原)さえいれば必要なしと思っていたようです。
ルシファーは、朱実くんを自らが神として降臨する為の演出の一つと考えています。
一方イザナミにとっての朱実くんの存在意義は、残念ながら愛するイザナギの魂を引き寄せる器にすぎないようです。
ちなみにストクは一言で朱実くんの本質をズバリ言いきっていますね(下記参照)。少しだけ似たもの同士だからでしょう。
一般人の眼
学内で絶大な権力を振るい、強大な悪魔をたった一人で調伏した朱実くんでしたが、世間の目にさらされれば結局なかなかイケてる男の子であり、一高校生であり、一少年でしかないのでした。
しかし朱実くんが悪魔を召喚し、大破壊の原因の張本人と知れた後、世間の彼への認識は一高校生から悪魔の下僕で殺人鬼へと昇格しました。
後世の眼
朱実くんの死後の彼に対する世間の人々の評価は真っ二つに割れます。
人々を恐怖に陥れ、多くの人命を奪った魔人。
そしてつまらない世間をぶちこわしまくったネガティブヒーロー。
前者が多数派だと思います。どちらにしても悪人に違いないんですが。
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