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DDSの原点 >> 魔都の戦士ストーリーダイジェスト
デジタル・デビル・ストーリー2 出版 徳間書店
著者 西谷 史
初版 1986年10月31日

 

 
口絵の女子は何故かことごとく全裸!!

 1年もたたずに第2作目。太平が女神転生に出会ったのは、正確にはこれが発売されてからしばらくしてからのことでした。
 OAVの製作・・・というより最近では珍しくもない、メディアミックス企画が立ち上げられたのがこの作品後のようです。小説・アニメ・ゲーム。OAVがコケて、1巻しか出なかったことを思うと、ゲームの世界でここまでご長寿になるなんて思いもしませんでした。
 ちなみにこの作品より、小原教諭はフェロモンバリバリ女となりました。

 

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   原 本 構 成  
  第一章 >>帰還  
  第二章 >>胎動  
  第三章 >>セト降臨  
  第四章 >>呼ぶ者  
  第五章 >>緒戦  
  第六章 >>魔都  
  第七章 >>宇宙へ  
  解  説  

 

Ξ 第一章 帰還 Ξ

 中島によって引き起こされた一連の事件は、表向きには生徒たちの校内暴動として片付けられていた。
 中島の創り出した悪魔召喚プログラムを、儀式の行われた教室のPCから盗み出そうとする陰が一つ。ロキの虜となり、その子を身ごもった古文教師、小原であった。
そんな小原に接触したのは、噂を聞きつけて来日した黒魔術師イスマ・フィードだった。小原は半ば脅迫されイスマと手を組むこととなる。

イスマ

「お前一人に何ができるというのだ。確かにロキが死んだと決まったわけではない。だが、にわか仕込みの知識でこれ以上プログラムを稼動させてみたところで、セトに取り殺されるのが、おちと知れ!」

『魔都の戦士』P28より引用

 


 

Ξ 第二章 胎動 Ξ

 自宅に帰還した中島のもとに内閣情報調査室の成川と、マサチューセッツ工科大学教授のチャールズ・フィードが訪れる。もとより白魔術師であるフィード教授の主催するインターナショナル・サタニスト・ガーデンに加入していた中島は、彼等との協力を快諾する。
 一方イスマ(フィード教授の弟)は、小原の盗み出した悪魔召喚プログラムを改良し、エジプトの悪神セトと正式な契約を交わしていた。

フィード

「何と言っていいか・・・・・・。君が最初に悪魔を呼びだし、クラフトとコンタクトをとったとき、私がアメリカにいさえすれば、こんな事態は決して招かなかったはずだ。しかし、君が重大な罪を犯したことに変りはない。法がそれを裁けるかどうかはともかくとして・・・・・」

『魔都の戦士』P46より引用

 


 

Ξ 第三章 セト降臨 Ξ

 イスマは高位の悪魔ゆえ未だ現実世界に降臨できないセトのかわりに、その眷属アピペを使い、与党幹部の中でも有力者である太田を操ることに成功する。そして方中島を誘い出す為に、小原を白鷺弓子の自宅へと差し向ける。
ロキの血をうけ魔人化しつつあった小原は、ロキを殺された憎しみを込めその力を中島と弓子の家族へと向けた。
 イザナミの元で戦う力をつけていた弓子は、その超感覚で家族の危機を察知するが、自宅に駆けつけた時は既に家族は惨殺された後であった。
 続いて中島の自宅に駆けつける弓子。
小原に操られた中島の母親のその手のナイフがまさに中島を貫こうとしていた時、彼を助ける為、弓子は無意識のうちに能力を解放してしまう。炎に包まれる母親。

中 島

「君は、僕の母さんを・・・。」

『魔都の戦士』P84より引用

 蘇我の森。小原を追った弓子は、彼女の挑発に我を忘れとどめを刺してしまう。
その時セトは現実世界に降臨する為の仮の宿を、小原のなかに息づくロキの子と定めた。腹の中から飛び出した不定形のそれはさらに実体を成そうと、そばにいた弓子の高濃度の生体マグネタイトに目を付ける。
家族を失った上、中島の母を手にかけ心に大きな傷を負ってしまった弓子にろくに反撃できず、どろどろとした「それ」に取り込まれてしまう。

 


 

Ξ 第四章 呼ぶ者 Ξ

 イスマの恐るべき計画は発動される。東京都下一万人以上の人間が太田の隠蔽工作により、人知れず弓子を核とする異形の物体に取り込まれていった。

 


 

Ξ 第五章 緒戦 Ξ

 中島、フィード教授、成川はセトの肉体生成を阻止しようとするが、イスマの強力な黒魔術になすすべもない。しかしその危機を救ったのは以外にも成川であった。成川もまた古代の神ツクヨミの転生した姿だったのだ。

フィード

「仕方がなかった。彼が身を棄ててあの場をしのいでくれていなければ、二人とも生きて帰ることはかなわなかったろう」

『魔都の戦士』P144より引用

 


 

Ξ 第六章 魔都 Ξ

 フィード教授は画期的な退魔の手段として、肉体の塔ごとセトを宇宙空間の静止衛星に追放することを提案する。しかし、それでは中に取り込まれている弓子が助かる見こみはない。
中島は一人セトに戦いを挑むことを決意する。

フィード

「・・・私は人類のために、君は恋人のために、か。まあそれもよかろう」

『魔都の戦士』P148より引用

  


 

Ξ 第七章 宇宙へ Ξ

 セトの衛星転送計画は実行に移される。ついに宇宙空間に真の姿をあらわすセト。イザナミに天翔ける力を宿した衣を授かった中島も宇宙へ飛び出す。
セトの体内に捕らわれた弓子の力も借りて、ついに中島はセトを倒す。

中 島

もし本当にぼくがイザナギの転生なのだとしても、やはりぼくは神にはなれない。あのプログラムも、理由もなくぼくに危害を加えるやつらへの復讐のためだけに組み上げたものだった。そして今またぼくは、イザナミ神から授かった力のすべてを、弓子のために、たった一人への愛のためのみに使おうとしている・・・・・・。

『魔都の戦士』P174より引用

 セト亡き今、核としてエジプトの十字架に磔にされた弓子の体は魔界へと引きずり込まれようとしていた。

弓 子

いけない、中島君。今、この十字架は、魔界と現世を閉ざす役目を果たしているのよ。もし、私を十字架から離したら、その扉が・・・。

中 島

「五十億の人間より、ぼくは君一人を選ぶ!」

『魔都の戦士』P190より引用

 地球へと帰還する中島と弓子。
しかし、束の間開かれた魔界の扉から実体を得た無数の悪魔たちもまた、彼等と進路を同じくしていたのだった。

 

 

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